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はじめまして

「わたしには向いていなかったので今日限りでやめます」
そんな風に言っていますぐにこの重圧から解放されたい。
わたしの子育ては、いつだってこんなきぶんだった。




はじめまして。アミです。
5歳の息子、ナギと2人で世界一周の旅に出ることにしたので
記録を残そうと思ってブログを始めることにしました。
どこか遠い街の知らない誰かの出来事だと思って
気軽な気持ちで読んで頂けたら幸いです。


世界旅行が決まってからたくさん聞かれたこと

「なんで世界一周するの?」

考えてみたけど、この旅は彼の経験値をあげたいとか
いろんな世界を見せてあげたいとか
そんな立派なものではまったくなくて。
ただ、わたしのエゴで息子に付き合ってもらう旅。


息子が生まれてからしばらくの間
わたしは彼をかわいがることができなかった。
こういう表現は誤解を招くけど
確かにあの頃のわたしは彼を生かすことに必死で

とにかく死なせてはいけない
絶対に生かさなければいけない

見えない重圧に押し潰されそうな日がずっと続いてて
ずっと先の見えない真っ暗なトンネルの中にいたんだ。


そんな毎日を過ごしていた中でふと気がついた。
あれ?抱っこ紐を使ったのはいつが最後だったんだろう?
揺らしながら寝かしつけたのは?
めんどくさいと思っていた離乳食を作らなくなったのは?

あれだけ大変だと思っていたのに
思い返してみたらどれも覚えてないや。

こうやって色々な”最後”はふとした瞬間にやってきて
記憶にすら残らないまま日常に溶け込んで消えていく。
そんなことを思ってるうちにきっと彼は
あっという間に手元から離れていってしまうだろう。

そもそも息子には息子の人生があって
わたしとは別の思考を持った別の人間。
そういう意識が強すぎて
母というアイデンティティにずっと価値を見出せずにいた。

だったら、頑張って無理やりいい母親を演じるのではなく
もっと人として息子と向き合ってみよう。

わたしが唯一、人として彼に教えられることは
世界中に”好き”をたくさん持っていたほうが生きやすいということ。

好きな人、場所、景色。
音楽に食べ物に空気。
歌とか色とか、お酒でも匂いでもなんでも。

彼の人生を彩ってくれるであろう好きなもの探しを
一緒にとことん楽しんでいきたい。
与えられたカードでしか戦えないけど
カードを増やすことはできるんだ。ストックは無限。

そんなわけでInstagramとはまた違う視点で
旅の記録を綴っていきたいと思っています。

長々とお読みいただきありがとうございました。またね!


旅のはじまり メキシコシティにて
今まで言えなかった本音を綴る





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